第1回 Centre Marche 悲喜交々

2018.08.18
2017年8月19日(日)15:00〜20:00
第1回 Centre Marche (セントルマルシェ)が広島県央商工会伴走型支援事業の一環として開催された。
場所は福富町のきこりや。来場者は1000人目標に対して1600人。
アンケートの結果広島市内や東広島市内からが最も多く、次いで尾道や三次、三原から。
ファミリーの他に女性グループの来場者が多かった。
このマルシェは誰のためのものか。
地域外からの出店はなしにするのか。
こういった協議も行った。
地域だけで人が呼べるのか?
今までと同じことをしていても何も進まないのが私の考えだ。
いかに壊して行くか。

牽引力のある人にマルシェに参加してもらう。
こっちにはまってもらうにはどうすれば良いのか。

もっと言うと。
県央は日本であってプロバンスにわざわざする理由に納得できない。
自分たちはプロバンスを売っているのではない、
日本的なものにプロバンスは合わない。
納得できない納得できない・・・そんな声はほぼ毎日聞いた。

地域活性には地域外との交流をいかに増やすかが課題である。
その中から新たな観光事業や商品が生まれ、移住のきっかけにもなる。
このままでそれができるのか?自分ならどうやるのか?
『いやだいやだと言うならじゃやってみてください』心の中でなんどもつぶやいた。
地域活性、地域振興に新しいコンセプトを生み出す事に前向きな酪農家の沖社長。
この方が言うのならと多くの方の賛同も得られていたのはありがたかった。
本当は10人いれば5人がまあやってみようか。
2人は納得できない。
3人はどっちでもいい。

・什器も包装資材も自然に帰るものを使う
・各地域のカラーを身にまとう(青豊栄 緑福富 赤河内)
・野菜はバラ売り
・できるだけきこりやのものを使う
・出店商品はできるだけプロバンス風にしつらえる

このような決めごとをして実施した。
ゲリラ豪雨の中準備は進められた。
翌日は降りませんように。
みんなで願った。

気になる事があった。
準備に大変な作業の多いきこりやさんの労力をすこしでも軽減するために、
電線用のリールをテーブルとして設置したのである。
準備委員の心遣いだった。

事件は当日の朝起きた。

朝7時前にきこりやさんから電話。
前日テーブル用に準備した電線用の大きなリールをすべて撤去したい。
そのかわりにこれからテーブルを作る。
頼むから、清水さんのわがままで変更したと言ってほしい・・・

国産材の利用促進を行うきこりやさんは輸入材で作ったこのリールを使う訳には行かない。
それはよくわかる。だたこの場に及んで変更とは。
コンセプトは何か?もう一度胸に手を置きこたえた。
わかりました!変更しましょう。
会場には皆さんが集合していた。深々とお辞儀して、
申し訳ありません。ここはきこりやさん、地域の材料を使うことを理念としているので
リールは撤去して、申し訳ありませんが手分けをしてテーブルを作ります。
お願いします!

すべての準備が整ったのはぎりぎり14:50のこと。
幸いにもゲリラ豪雨もなく、用意した食事や飲み物は19:00頃には売り切れも出始めた。
来場者数も予定を600人もオーバーした。

この暑さの中、会場や駐車場を整備したり本当にご苦労が絶えなかった会長、副会長。
クレームや様々な意見をいったん受け止めて下さった商工会ご担当。
本当にお疲れさまでした。

無事第1回Centre Marcheが終わった。

変化には勇気がいる。
自分ごととしてとらえきれないのも仕方ない。
好き嫌いもある。
確信なんて誰にもない。
でも続ける事で確信に繋がる事は間違いない。

地域デザイン研究所は各所のビジュアル構成に力を注いだ。
地域に今必要なのは包括デザインなのだ。